帰省のついでに、銀座のブリジストン美術館でやっている、”カイユボット展”を見てきました。カイユボットは、19世紀末の印象派のひとりです。印象派の中では裕福で、仲間の画家たちを経済的に援助しました。モネやルノアールに比べれば、知名度は低いですが、現在、再評価が進んでいるそうです。
この展覧会は、彼の作品を、特に近代パリの風俗を描いたものに注目して展示しています。代表的な展示作品は、”ヨーロッパ橋”、”ピアノを弾く若い男”、”イエール川のペリソワール”、”建物のペンキ塗り”などです。ヨーロッパ橋は、パリのサン・ラザール駅の近くにある、鉄製の橋です。この時期、パリは、石から鉄の時代へと移りつつあります。
彼は、写真を趣味としており、パリの町並みを写した写真も、多数、展示されています。さらに、絵にも描かれた、彼のピアノもありました。
一連の水面を描いた絵が、印象に残りました。タッチは、他の印象派の画家たちと同じなのですが、よりきらめいている感じがします。
それにしても、会場が混んでいるのには驚きました。知名度が低いのに、不思議です。
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