思い出の古寺81:瑞泉寺(鎌倉、神奈川)
2013-02-09


禺画像]

鶴岡八幡宮の前の道を東に進んで、金沢街道に入ります。街道を、さらに東に進んで、大御堂橋の手前で、左ななめに分かれる道に曲がり、鎌倉宮を越えてずっと歩いて行くと、いきどまりの谷に、 臨済宗の古刹、瑞泉寺があります。この谷は、紅葉ケ谷と呼ばれます。

瑞泉寺は、鎌倉時代に二階堂氏によって建立されました。開山は夢窓疎石です。室町時代には、足利基氏の帰依を受けて栄えました。鎌倉五山に次ぐ、十刹の第一とされました。その後、兵火に会って衰えましたが、江戸時代には、水戸光圀によって復興されました。

長い石段を上って行くと、山門があります。門の前には、猫が寝ていました。境内には、仏殿、書院、客殿、地蔵堂などがあります。宝珠造りの仏殿には、千手観音像があるそうです。庭園には、梅、つつじ、水仙などがあり、花の時期には美しい景観となり、この寺を花の寺としても有名にしています。

舎殿の裏に回ると、鎌倉時代の庭園があります。これは、近年、発掘整備されたものです。夢窓疎石の設計によると言われます。庭園には、池や滝や洞窟があり、変化に富みます。背後の山には亭があって、そこからは海まで見渡せるそうです。


コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット